残暑というには過酷すぎる暑さが続く。アスファルトからの照り返しで脚がじりじりした。
はるか飯能へ。何度か訪れたことはあるが見るべきものをまったく見てこなかった。今日は半ば観光ということで目的をいくつか定める。その前にまず腹ごしらえ。検索して見つけたうどん屋へ。東飯能駅のさらに東にあるようだ、飯能駅と東飯能駅の間の中心市街を抜けて東飯能駅からの駅前通りのロードサイドに店はあった。久兵衛屋という名前のローカルチェーンだ。値段はとてもリーズナブル。うどんのコシも汁の味も及第点以上だった。
飯能観光の最初のテェックポイント天覧山に向かう。まず東飯能駅に戻った。丸広百貨店一階のスーパーは賑わっていた。市役所が近くにあるようであたりは案外大きな建物が多い。踏切を渡り、緑が多くて落ち着きが感じられる住宅街を抜けた先にこんもりした緑の丘がそびえている。能人寺の境内の裏手に天覧山山頂への道がのびている。最初は車も通れる舗装道だ。それでもけっこう傾斜はきつく息が切れる。広場のようなところに出てあれもう山頂かと思うがさすがに違って、そこからが本格的な山道で階段になる。ものの5分くらいで登頂。天覧山、標高195mだ。しばらく飯能の町を見おろしながら休憩する。
反対側に下山開始。際限なく下りが続き、なんだかのぼりより長く感じた。小川に沿った道に出たら、自動車が脱輪して立ち往生していた。小さい子供を数人連れていて、運転手らしい女性がロードサービスか何かに電話していた。けっこう音がしたのか近所の人たちが顔を見て出していた。
中央公園のあたりに出てさらに進むと今日のもうひとつの目的地飯能河原へ。入間川の河原が水遊びスポットになっている。散策する人や水遊びをする人たちで賑わっていた。まずダンスの練習をしている女子高生を横目に堰を渡って向こう側へ。川縁に設けられた通路を下流方向に進みしばらくは道が続いていたが、頭上の赤い橋より先は川の中に吸い込まれていった。坂を上って橋を渡り対岸へ。河原におりてさらに下流方向に進む。道はあるようなないようなという感じで河原の小石を踏み締めて歩くことになる。その先で二度川から突き出した台座を間隔をあけて並べただけの簡易的な橋を渡る。けっこう川面が近い。さらにその先でふつうの橋を渡り、結局今日は入間川を5回渡ったことになる。
ローカルな入間川右岸をしばらく進む。だんだん夕闇がおりてきた。橋を渡って飯能中心部に近づく。北の空では稲光。再び飯能か東飯能まで戻る選択もあったが西武線の都心に近い側の駅を目指すことにした。歩道のないロードサイドをしばらく進むと入間川を渡る橋のたもと。今日はもう橋は渡らないことにした。川から離れる方向に進んで真新しい道に入り、川を渡ろうと小高くなった八高線にぶつかる。迂回して夜の静かな住宅街へ。雨雲は北に停滞したままこちらに近づいてこなかった。
ちょうど飯能市と入間市の境界に位置する駅、元加治到着。
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