並ばずに入れるかと思って代々木のごちとんに行ったのだが甘かった。15分くらい並んで料理もかなり待たされる。それはまあよかったのだが、そのあとせっかく追加で注文した生卵がごはんの上にのりきらずほとんど滑落してテーブルの上には撒き散らされると言う惨事が発生し、いたたまれなくなってしまった。
さて前回《Perfect Days》のロケ地のうち渋谷区のトイレはわざわざ見て回らないと書いたが、代々木八幡は何度も近くを歩いているのに、なぜかこれまで境内に足を踏み入れてなかった。せっかくなので行ってみる。
あまり位置関係を考えずに歩き始めたが、ガード下をくぐって小田急線の2つ先が代々木八幡であることに気づく。あまり既視感のない道を選んで進んだら行手にこんもりとした森が見えてきた。代々木八幡の裏手だ。せっかくなので表に回り込んでから入ることにする。
ちょうど尿意を感じていたので平山が掃除していたトイレのひとつを利用させてもらった。映画通りの清潔なトイレだ。石段をのぼっていくと境内へと通じる。まだ初詣の人たちが絶えなくて本殿の入口に行列ができていた。思ったよりずっと狭い。平山も座っていた御神木の傍のベンチで、持ってきたコーヒーをすすった。同じように木漏れ日の写真を撮りたかったがそのためには正午近くに来る必要があった。今回のロケ地ツアーは全体としてタイミングがよくない。
そこから先はフリー。山手通りを渡ってみたがあまり奥深く踏み込みたい気分にはならず、上原の端の商店街を抜けて東大駒場キャンパスにぶつかる。大学のキャンパスには①正式に公開されているところ②公式には立入禁止だが黙認されているところ③立ち入ろうとすると警備員に誰何されるところの3つあるが、ここは②,犬を散歩させている人とすれ違う。ライトアップされた壮麗な並木道を通り抜けて渋谷側の出口から外に出た。ここは散歩道として貴重なので黙認が続くといいと思う。
渋谷駅の方に向かいかけるが旧山手通りに出てしまう。そのまま南下して槍ヶ崎交差点から恵比寿駅前へ。駅を通り抜けて港区方面に向かうと思いきや、結局山手線に引き戻されて内回り方向に進む。ウエスティンホテルから線路沿いの路地を抜けるとあっという間に目黒駅。
行人坂を下り目黒川沿いを進む。五反田は思ったより遠い。目黒線、首都高をくぐってようやく街の賑わいの中へ。五反田の一駅隣の大崎広小路で散歩を終えた。
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