年が明けたらいきなり寒くなった。
元旦恒例の映画を予約したので川崎に6時35分がタイムリミット。調べて元旦に開いてるららぽーと横浜に向かった。駅でいうと横浜線の鴨居。そこから10分くらい歩くことになる。ららぽーとにきた目的はランチだ。フードコートを見つけるのにちょっと時間がかかった。しかも、窓口が集約されていてそこに並ばなくてはいけないので余計時間がかかる。ガパオを食べて外に出た残り2時間半だった。経路検索をかけたら川﨑はもう間に合わない。つぎに考えたのは南武線沿線だがこれも遠すぎる。いろいろ試して鶴見はだめだが新子安なら大丈夫なようだった。
レコメンドされたのは大通りのロードサイド。個人的にバスの終点としてよく知ってる川向町の折り返し場はかなり小さく見えた。川向という地名にふさわしい空虚さだった。上り坂の橋を渡り切ると区を跨いで港北区で、やがて小机駅近くを通り過ぎる。新横浜駅前の道を歩道橋で渡った先に岸根公園駅があって、その先でようやく大通りを離れられた。
なだらかにカーブして表通りをショートカットできるが、いたずらに起伏のある道だった。新子安に近づいてる気がまったくしなくて不安になる。突然東横線の妙蓮寺の駅近くに出て現在地が更新される。ぼんやりしてて車道に飛び出すところだった。
横浜駅方面と横浜港が両方見渡せる絶景の高台を通り抜ける。ちょっとおりただけで大口の街中へ。新子安という交差点はすぐそこで着いたような気になるが、そこから先が案外遠い。折れ曲がった歩道橋で線路を跨いだ先に駅の入口がある。
見た映画はアキ・カウリスマキ『枯れ葉』。日常のなかに起きる何気ない小さな奇跡を描いた寓話だった。
1 / 0