混迷する世界情勢と裏腹に暖かで穏やかな日が続く。
7時から三鷹で今のところ今年最後の観劇。当初立川から歩くプランを立案したが、さすがに遠過ぎることに気づき、府中本町から歩くことにした。
競馬客目当ての飲食店は今日は閑古鳥が鳴いている。そんな一角から住宅地、自転車道を通り抜けて府中駅近くの市街地へ。再開発が終わって商業施設がいくつもできていた。そのなかのテレビで取り上げられる有名なラーメン店へ。真っ赤なスープの紅ラーメン。おなかいっぱい。
外に出ると街は早くも青白い夕闇に溶け込んで街灯の光が染み出していた。商業施設の中を探検して商店街を進むと京王線の踏切にぶつかったので渡ってさらに甲州街道の北側へ。府中の森公園の縁を落ち葉を踏みしめながら歩く。冬のにおいがたちのぼる。
武蔵の森公園の一番奥までいって対面のテニスコートがある小公園を突っ切ろうとしたが行き止まり。向こう側は変換された米軍基地跡だということがあとからわかった。結局美術館通りに戻って東に進む。その向こうは多磨霊園。車が通る一方通行の道から園内に入りこむ。墓場はまったりと落ち着く。バス通りにでる。そのまま小金井方面に抜けようかと思ったが、気まぐれで途中で右折してみた。街灯もなくて真っ暗だ。明るい星が見えた。恒星かと思ったがよく見ると瞬いてない。調べたら木星だった。
早く着きすぎると思っていたが園外に出て確認したらちょうどいい時間になっていた。人見街道が基準だが裏道を選んで進む。東に進めるだけ進んで、最後の最後で北に進む。いいタイミングで劇場到着。
芝居が終わって三鷹中央通りを駅に向けて歩く。この商店街は特になにがあるというわけじゃないが、不思議に心が躍る通りだ。のどがかわいていてのどを潤すという明確な目的があったのもいい。
三鷹駅でさっきまで舞台にいたイエス役の人が一足先に電車を待っていた。
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