おすすめされていた逗子駅前の定食の店へ。昼のラストオーダーに割とギリギリでけっこう早めに締めてしまう店があることを思うと焦ったがここはちゃんと時刻を守ってくれる店だった。刺身定食をチョイス。三種の刺身が三切れずつ。味噌汁がおいしい。
穏やかな曇り空の下、鎌倉とは逆に進む。海岸から離れたところにこんな平坦な土地あったけと意外に思いつつまっすぐにのびる道を進む。里山と里山に挟まれたのどかな住宅街だ。やがて東逗子駅へ。記録によるとこの先の道は数年前に歩いたので横須賀線の踏切を渡る。坂を上って横浜市の池子方面に向かう選択もあったが、線路沿いの住宅街をじりじり上っていく。右折して登山道みたいな道に入るが一応舗装はされてるし、ほぼ平坦だ。リスやあまりみたことのない茶色い鳥がいる。暗いトンネルを抜けて長い階段を上るとようやく向こう側に抜けて再び住宅街へ。
ここまではよかったがその先で迷走がはじまった。地図では抜けられそうだったので大通りの向こうの路地に入り込んだら水道施設の入口がありさらにその脇に草地を抜ける小道があった。200メートルくらい進むとものの見事に行き止まり。突きあたりはトンネルだったが水道用の施設のようで施錠されていた。引き返すしかなさそうだ。合計で1kmくらい無駄に歩いて大通りに戻った。
横須賀線の線路をまたぎ向こう側の丘に上ってみた。逗子グリーンヒルズという周囲と隔絶した住宅地があるのだった。車はどこにも通り抜けできない。コモアしおつほどの異世界感はないがよそ者への警戒もあってかすれ違う人にあいさつする習慣があるようだった。歩行者はかろうじて丘の向こうに出られる歩道があったが、東逗子駅に戻る方向だった。結局ぐるっとまわって大通りの見覚えのある地点に戻ってきてさらに反対側に進む。
横須賀市に入った。トンネルを抜けてもともとなんとなく目指していた田浦方面へ。しかし、その手前で歩行者専用の小さなトンネルにひかれて入り込んでしまった。トンネルの向こうの静かで入り組んだ住宅街をさまよい、どうにか大通りに出た。横須賀中心部に向かっていると思っていたが、逆の追浜方面に向かっていたのだった。うっかり通り過ぎてしまいそうな踏切を渡り高台へとのぼる。鷹取というこれまた周囲と隔絶した住宅街へ。横須賀方面には道はつながらず、追浜に向けて大きく遠回りしただけだった。夕闇が濃くなって夜になるのと同時に追浜の繁華街へ。
もう少し歩く。繁華街の残滓を通り抜けて暗い集合住宅、水辺にぶつかるといつの間にか横浜市金沢区に入っていた。橋を渡った対岸は野島という島だ。島の半分くらいは公園で残りの住宅の間を抜けていく。島の出口の運河のよこを新交通システムのシーサイドラインが通っていて光るかまぼこみたいな駅があった。
その先で開けるかと思いきやまだ暗い住宅街で、しかも道なつながりが悪くて行き止まりに引っかかったりした。どうにか表通りに出て道沿いに進むとようやく駅前。たどり着いたのは金沢文庫だった。
まだ時間が早いので川崎でいろいろ買い物。
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