東京駅はすごい人出だった。気圧されつつランチスポットを求めてさまよい、なんとか油そばで手を打った。
常磐線で北上しようとプランを練ってたら江戸川に三郷流山橋という新しい橋がかかっていることに気がついた。最寄りは流鉄の終点流山だが助走をつけて新松戸から歩くことにした。すぐそばに流鉄の幸谷駅がある。すぐに踏切で向こう側にいくがその先の武蔵野線がなかなか越えられない。奥まった住宅街から川を渡ってようやく左側に隧道があらわれた。北上しなくてはいけないのに南下していた。江戸川べりに接近しながら北上をはかる。
流山橋という旧来からの橋のたもとからほぼ江戸川に沿った旧道に入る。落ち着いて歩きやすいいい道だ。やがて右側に流鉄流山駅が見えた。その先で旧道は終わりロードサイドに入り込む。やがて橋への分岐があらわれた。歩行者は上流側から下流側の歩道に回り込む形になる。川の真ん中にはジャングルのような中洲が広がっていた。そこにものを落としたら果たして回収できるのかわからない。
渡りきってしばらく進むと料金所があらわれる。有料道路なのだ。自動車は150円。自転車は20円だが、現金のみの料金箱が路傍に設置してあるだけで、どれだけ本気で徴収しよとしてるのかわからない。歩行者は無料だ。
行手に新三郷のららぽーとやIKEAが見えてくる。またしても武蔵野線を越えるのに苦労し、迂回して跨線橋にのぼって向こう側へ。IKEAに寄ろうかと思ったが、特に目的もないし、7時を過ぎて閉店している可能性もありそうでやめておいた。実際は8時まで開いていたようだが。
もうすっかり夜だった。少しだけ歩くつもりで、新三郷駅から伸びる、店の灯りがある通りに進んだのは目的地を定めるまでの時間稼ぎだった。ふとバス停をみると金町への路線もあってまさにこれという感じだが、30分待ちだった。対面は川でこちら側には学校や車庫などが並ぶものさみしいロードサイドからさらにさみしい浄水場脇の小道へ。場違いにあらわれる焼肉屋の電光掲示板をのぞいては人の気配を感じるものはなかった。結局幅広のロードサイドに出られて、都心に一本という欲をかき立てられてそれを南下してTX三郷中央駅を目指すことにした。遠いのは分かっていたがさらにその予想を上回る遠さで、ブロックをいくつ通り過ぎても風景が変わらず近づいている実感がなかった。歩くペースがあがってしまうが、相変わらず蒸し暑いのにそれがダイレクトに汗に結びつかないのが不思議な気がした。
ラスト1ブロックでようやくあたりに街があらわれて、駅前到着。無駄に歩いた気がする。
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