平日休み。土曜日に食べられなかったひもかわうどんのリベンジで日本橋へ。こちらもかなりの行列ができていた。活気のある平日の日本橋で人の流れを見てるのはエンタメ要素がある。結局入店まで50分待たされた。定番の鬼釜というメニューにしようかと思ったが麺が別になってるつけめんタイプの方がいいと思い、それならいっそカレースープにしてしまうことにした。行列の時間を考えると気軽に来れないが、並びたくなる食感だ。
上野に電車で移動してデ・キリコ展。展示されてる作品が網羅的で、これまで彼の作品に感じていた都会的な孤独というようなイメージは一面を切り取っただけで実は多様な作品を描いているのだった。その中で目を引くのはやはりシュールレアリスム的な作品だ。同じモチーフを使った作品をたくさん描いている。展示点数が多いので見ているだけで疲れてしまった。
館内で休憩してからそのまま散歩を始める。博物館方面から鶯谷駅前の坂を下りて入谷・下谷へ。荒川区に入る直前で川の方に右折する。飛不動前から好んでは近づかない吉原の端そして山谷のドヤ街へと入っていく。山谷は一時期のアナーキーさはないが今でも簡易宿泊所がならび男たちは虚な目で街路を眺めている。
気温は高いが湿度はそれほど感じず、ただ暑さが皮膚からじわじわと染み込んで力が抜けていく感覚があった。
桜橋を渡って隅田川東岸へ。スカイツリーを遠巻きに見上げながら運河を何本か渡ると唐突に墨田区から江東区に入っていた。雑然とした東岸の中でこのあたりは緑が多くて特別感を感じる。映画《Perfect Days》の舞台に選ばれたのも宜なるかな。亀戸駅周辺の市街地の端をかすめて総武線の高架をくぐり、亀戸公園という名前にふさわしくない小さな公園で小休憩した。覚悟はしてたが何箇所か蚊に刺された。
猿江恩賜公園を通り抜けて隅田川に戻る方向に。すぐに両国の近くにたどり着くつもりだったが一向に近づかないまま夜のとばりがおりてきて、森下駅があらわれた。そのまま潜り込む選択もあったが、延長。とはいえ隅田川を渡る気力は残ってなくて隣の清澄白河まであっという間に到着。
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