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2024-04-28 : 牛久大仏 - 竜ヶ崎駅 (15.5 km)
Shinichi Sugiyama
Shinichi Sugiyama

一度牛久大仏をみたいと思っていた。常磐線の牛久駅までいけばいいんだろうと思っていたのは大間違いで、そこからバスに30分近く乗らなくてはいけない。せっかくなら散歩をからめたいが、そうするとずっと山間のロードサイドを歩くことになり一回無駄にする覚悟が必要だ。ちょっと思い切りが必要だが、果たすべき義務を果たしてない気持ちが湧いてくるようになってしまったので、機会をとらえて今日いくことにした。

牛久駅前からバスはほぼ1時間に一本という感じだ。車内はそれほどこんでなくて半分くらい空席がある。大仏は高さ120メートルということだからちょっと近づけばみえるかもしれないと思ったが、ほんとうに直前までみえなかった。まあ、考えてみるとちょっとしたタワマン位の高さなのだった。でも、道路の向こうに姿をあらわしたときは度肝抜かれた。牛久大仏のバス停で降りたのもぼくを含めて数組だったのですいてるのかと思いきやかなりの混雑だった。みんな自家用車で来ているのだろう。拝観料は庭園のみが500円で大仏胎内とセットだと800円。中にはいろいろな展示と展望台があるそうだ。せっかくなので入っておくことにする。拝観券を買うところに行列があったがこれはすぐクリア。中に入る。

大仏は外からも見えるが、正面から見たり、近づくには中に入る必要がある。正面からみた大仏はやはり巨大だ。顔は男性的だった。大きさは正義。圧倒的な崇高さを感じてしまう。大仏の足下の胎内への行列に並ぶ。50分待ちということだったが40分くらいで入れただろうか。展望スペースが地上85メートルの場所にあってエレベーターで上ることができる。ここで10分くらい待たされたのであわせて50分ということかもしれない。窓が小さく、大仏の構造物の間から見る感じなので思ったほど見晴らしはよくない。展示物を含めて個人的には並んでまで見る価値はなかったかなと思ったが、平日のすいているときにくるとまた違うかもしれない。総合的には間近でこれだけ巨大なものを見られたことだけで満足だ。

足早に園内を通り抜け外に出る。歩いて30分弱のところにあみプレミアムアウトレットがあるのでそこで遅いランチを取ろうと思う。巨大な倉庫や空き地の間を抜ける広くて真新しい道を進む。すぐに牛久市から阿見町に入った。今回下調べをするまで阿見町という自治体の存在をまったく知らなかった。人口が5万人を越えて市制移行しようとしているらしい。

アウトレットのなかのフードコートのなかでラーメン。あまり評判は芳しくないようだけどふつうにおいしかった。

よくわからず入るときと同じ出口から出てしまったので、ぐるっとアウトレットのまわりをまわる形になりつつ県道にぶつかる。また牛久市に戻っていた。いわゆる陸の孤島で、唯一歩いてたどり着けそうな鉄道駅は南側にあった。とりあえず県道を進み続ける。低湿地帯だが結構起伏があり、時折林にはさまれる。決して楽しくない道だが他に選択肢はない。唯一救いはほぼほぼ歩道が分離されていたことだ。牛久大仏のシルエットがオレンジの西空に浮かび上がった。そのあとは夕陽が沈んでだんだん夕闇が濃くなり夜が近づいていくこと以外変化がなくなる。

早々と龍ケ崎市に入った。カントリークラブを通り過ぎ、右斜め前方の上り坂の脇道に入ったところで変化が訪れた。街灯が少ないし歩道がなくなったのでちょっと不安になったが、坂を上り切るとあたりは街らしくなって家や店が増えてきた。旧街道みたいな雰囲気だ。まわりより高いところを通っていて陸橋になったりしている。またあたりは畑や林が増えてくる。ショートカットするためさらに側道に分け入っていく。

街灯がなく枯れ葉が敷き詰められた細い道を進んでいくスリリングな展開になった。遠くの街灯を目印にまっくらな水田のあいだを通り抜ける。緑が垣間見えるとこフェンスと半ば人工的な斜面の上の工場に挟まれた遊歩道的な路地から再度湿地帯を抜けようやく龍ケ崎市中心市街にたどり着く。市役所の脇だ。しっとりとした路地を抜け竜ヶ崎線の終着駅竜ヶ崎に近づく。

改札の手前に待合室があっていかにも終着駅という雰囲気だ。列車は(電車ではなくディーゼルカーだ)すぐやってきて二駅でJ Rとの乗り換え駅佐賀へ。JRの方は龍ケ崎市駅と改名したがこちらは佐賀のままだ。

2024-04-28 : 牛久大仏 - 竜ヶ崎駅 (15.5 km)