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2024-03-20 : 池袋駅 - 中野坂上駅 (13.4 km)
Shinichi Sugiyama
Shinichi Sugiyama

上野で恒例のVOCA展鑑賞。個人的にVOCA賞の大東忍《風景の拍子》、東山詩織《Formation》が好みの絵柄だったが、コンセプトがおもしろいと思ったのが前田春日美《Harness》。アクリル板になラフに幾何学的形状をなぞったような線がひいてある。横のモニターで再生してる動画でその正体がわかるのだ。たくさんの写真をならべて輪郭を抽出するような線をひいているのだった。ひとつひとつの曲線や直線がなんの輪郭かわかったときの意外性がおもしろい。展示作品の詳細は→ https://onbeat.co.jp/news/284/

ランチは池袋でとることにした。山手線で移動する。キッチンABCに並ばずに入れた。オリエンタルライス&黒カレーにチキンカツをつけてがっつり食べてしまう。

VOCA展鑑賞前後にも雨が降ったがもう上がっていた。もう今日は大丈夫な気がしていた。立教大学の通りは頻度が高い気がして北側の道を選んで山手通りにぶつかった。山手通りに続いて大通りを渡ると千早という町へ。どちらを向いても似たような静かな住宅街が続いてどこに向かっているかわからなくなる。降らないと思っていた雨がぽつぽつと落ちてきてあっという間に本降りになった。気温が一気に下がって霰が混じってきた。カサは持っていたがクツが濡れて気持ち悪い。

西武池袋線の江古田駅に近づいた。それとともに雨が弱まりついには降ったのが嘘みたいにからりとあがる。どっちを向いても線路という感じになってなかなか駅から離れられなかったが頭の中の地図がおかしくなっていてしばし迷走する。環七を渡ったところで現在位置を確認して中央線の方に進むことにした。すぐにもう一度環七を渡ることになる。

今度は風が強くなった。暴力的な北風だ。南下を続けていると突風のひとつに巻き込まれ帽子が飛ばされてしまった。飛んだ先は民家の敷地内。呼び鈴もないし留守のようだった。断腸の思いで諦めた。別れは突然にやってくる。

中野四季の森公園。遮るものがないので風がつらい。中野駅のまわりの路地裏を通り抜けていく。紅葉山通りでようやく中央線の向こうに行けた。その先でまた路地に入りまたしても進んでる方向を見失う。やがて宝仙寺の前に出て現在位置を取り戻し、青梅街道と山手通りが交わる中野坂上交差点で同じ名前の地下鉄駅にもぐる。大江戸線に乗ることにした。

悪天候に翻弄された一日だった。

2024-03-20 : 池袋駅 - 中野坂上駅 (13.4 km)