ねぎしで肉ととろろ麦飯を食べてからはるばる外房線の土気に移動。YouTubeを見てたら駅の東側にクラン坂という鬱蒼とした切り通しがあることがわかったので歩いてみようと思ったのだ。とはいえ着いたのは16時過ぎ。日没まであと30分を切っていた。
車が通る道に沿ってなだらかに上っていく。あたりは静かな住宅街だ。大きな長方形の調整池を迂回してさらに奥に進むとやがて広大な老人ホームがあらわれてその脇からクラン坂という道が始まっている。人3人くらいなら並んで歩けそうな幅。舗装はされているが整備がされてないようで、がたがただし、落ち葉に覆われてほとんど見えなくなっている。土気駅側からだとずっと下り坂だ。鬱蒼とした林の間を抜けていく。ここからだと太陽は隠れてしまってもう薄辛いが、昼間でもあまり変わらないだろう。
下り切ると唐突にあたりが開ける。そこで切り通しは終わり。道は左右に分かれている。悩んだ末左を選ぶ。外房線の鉄橋があってちょうど電車が通り過ぎてくれたのでこちらを選んだ正解感が高まる。あたりは開けているが休耕地の間を抜ける寂しい道だ。
大通りに出て大網駅の方を目指すことにした。そういえば大網白里市を歩くのははじめてだ。駅前にたどり着く頃にはもう完全に夜の帷がおりていた。ぐるっと駅のロータリーを回る。大網駅は外房線と東金線の分岐駅でホームがV字型に分かれたおもしろい構造をしている。
駅周辺の小さな商圏をぬけて、もともとは土気のほうに戻る算段だったが、せっかくなのでもっと奥まで踏み込むことにした。ロードサイドには点々と商業施設が並んでいる。偶然大網白里市役所の前に出た。かなりさみしいところにある。初めての市で市役所前に行けたのはそれなりに達成感がある。
東金線方面に進むことにして、いったん裏道に入ってみた。やがてメインストリートというにはちょっとさみしい国道に合流した。
蓮沼海浜公園の標識を見かけて、最初この辺に海があることがまったく想像できず何かのユーモアでつけた名前かと思った。地図で確認したときに縮尺を間違えて2キロと思ってそんなに海に近いのかと信じ込んでしまったが、実際はその10倍の距離あるのだった。一瞬夜の海を見に行こうかと思ってしまった。
東金線の隣り駅福俵駅に到着。周りに商業施設はなくホームが短いローカルな駅だった。更に隣の東金まで歩こうと思えば歩けたが、夜のロードサイドを距離を稼ぐために歩くことに意味を見出せなかったのでそこで終わり。
戯れに成東まわりで総武線で帰ってみた。遠回りで時間がかかった。
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