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2023-12-17 : 龍ケ崎市駅 - 取手駅 (14.2 km)
Shinichi Sugiyama
Shinichi Sugiyama

2つあったランチの選択肢をそれぞれの理由でスキップして京橋で薬膳春雨のお店を見つけた。ヘルシーだ。

脚が疲れているし、この2日間でやりきった感もあり、既視感が強いところだとモチベーションを保てそうになかった。昨日の甲府とバランスをとって今日は東、常磐線の駅からアラカルトで選ぶ。

割と最近駅名が変わった龍ケ崎市駅で降りた。もとの駅名は佐賀で、ここから龍ケ崎市中心部までのびる関東鉄道竜ヶ崎線の駅名はまだ佐賀なのだった。

ホームに出たら寒さに震え上がった。風が都心とは違う。竜ヶ崎線 には乗らず反対側の西口からそのまま歩き始める。駅前通りをずっと直進した。あとからわかったがすぐに龍ケ崎市から取手市に入ったようだ。住宅街からいきなり古びた商店街を通り抜けた。その先は突然左右に広大な畑が広がる。畑の向こう、西の空には太陽が沈もうとしていた。それなりに車が通るのでさけるために I’ll follow the sun.

行く手には川。赤く燃えるような空を背景に土手上の道を車が行き交う。渡るために左手にそれる。けっこう大きな川だ。小貝川という名前だと後で知る。

徐々に尿意が高まってきた。最初は髙をくくっていたが、あっという間に耐えがたくなる。検索して常磐線の隣駅藤代駅前にトイレがあることがわかった。地図で見るとすぐそこだが20分くらい歩くようだ。とにかく急ぐ。JRの跨線橋を渡って下に降りると地図の案内では迂回する必要があったが、実際は駅まで直進できた。それがなかったらやばかったかもしれない。駅入口向こうのトイレに駆け込んでどうにか人心地ついた。

いったん常磐線から離れたが再び接近する。こうなったら取手に向かうしか選択肢はなさそうだ。もうすっかり夜なのでロードサイドを進む。行く手で道が別れた。まっすぐ進めば開けたロードサイドでまっすぐ取手駅にたどり着く。左手の道は一応県道だが、比較すると暗くて寂しい道で、取手市街とは書いてあるがかなり迂回することになる。余裕だろうと思って左手の道を選んだ。道は常磐線の踏切を渡りひっそりとした住宅や畑の間を抜けていく。藤代、取手間はなんと営業キロで6キロもあるのだった。

久しぶりに見かけたコンビニであたたかいお茶を買ってしまったが、これが後々後悔の種になる。

あたりは商店が増えて明るくなるが、取手駅からかなり離れたところだ。今までずっと歩いて来た道を離れてここから駅に向かう。ちょうどそのあたりからまた尿意が切迫してきた。さっき飲んだお茶の分だけ尿意の訪れが早まった感じだ。高台にある高校や寺院の周りを巡る今日一番のいい感じの道を歩いてるのにそれを楽しむ余裕はなく、なんとか改札のなかに駆け込んでトイレまで疾駆した。

茨城の夜の荒れ野は寂しすぎるし、おまけに尿意と戦うワイルドな散歩になってしまった。ただ日没間際の太陽と西空の色合いは息を呑むほどきれいだった。

2023-12-17 : 龍ケ崎市駅 - 取手駅 (14.2 km)