雨模様の一日。前日の予報では西から雨が上がる感じで湘南方面に向かおうと思っていたが、一夜明けると、どこもさほど変わらなくて夕方数時間だけ雨があがることになっている。都心の方がつぶしがきくので品川へ。
ウイング高輪のフードコートに向かう。インバウンド客が多くて混雑していて落ち着けないのだが、その生き生きとしたあわただしさが味わいたくなった。かき揚げうどんを食べる。20分待ちと言われたが、雨が弱まるのを待ちたかったのでちょうどよかった。
まだ霧雨が降り続いていたが、そのまま歩き始める。高輪の路地を抜けていく。直近と違う道を選ぼうと試みるがどの道も似通っていてうまくいったかいかないかもよくわからない。ただ、入口までゴミが敷き詰められているみるからにゴミ屋敷という家のまえを通ったのは初めてだと思う。
古川を渡って麻布十番に向かいそうになるがさすがに芸がないので南麻布のお屋敷エリアへと上っていく。トイレに寄りたくて検索して見つけた児童公園付近が奥まっていてとてもよかった。曲がりくねった細い道から崖地や庭の奥の緑が垣間見える。ようやく雨があがった。
西麻布は相変わらず隠れ家的な店が点々と並んでいたが、どこか閑散として古びているように見えた。2つにわかれてまたすぐ合流する路地のうち今日は西側を絵ラフ。案外こぢんまりした住宅が並んでいた。根津美術館の先は青山だ。表参道は通ったばかりなので青学の脇から、渋谷市街へ。
ハンズをちらっとのぞくが階段の上り下りで疲れてしまう。宇田川の遊歩道から神山町のお屋敷町にのぼり、山手通りを渡る。雨上がりということもあって路地が鎌倉の切り通しみたいだった。
池の上駅前から下北沢へ。南口は実はちょっと久しぶりで古着屋の増殖ぶりに驚いたのだった。裏通りだけでなく表通りに何軒もできている。日本衰退のひとつのあらわれと捉えてしまいそうになるが、素材のリサイクルという点や服を補修する技術や職業の復活という点では歓迎できなくもない。
新代田からバスで帰ることにした。バスは若干混んでいる。雨雲が後ろから追いかけてきて終点大森で追いつかれた。まだ霧雨だろうと自転車で帰ることにしたが、けっこうぐっしょり濡れ鼠になってしまう。
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