遅い夏休み。宇都宮へ向かう。
JREポイントを使って大宮から新幹線に乗ると安くいけることに気づいたのでまず大宮へ。30分ほどの待ち時間がなんだかわくわくして楽しい。ルミネの中をうろうろする。
グリーンの車体が美しいやまびこ号乗車。考えてみると東北・上越新幹線に乗るのは初めてだ。車窓を楽しむ時間はあまりなく、一駅24分で宇都宮到着だ。
まずはランチ。旧市街の西口駅前の宇都宮餃子館という店に入りなんと12種類の餃子セット。満足。
さて東口に移動して今日のメインの目的であるライトレールに乗る。昼間は1時間に5本の12分間隔。ちょうど行ったばかりで12分まるまる待った。車内はなかなかの混雑だ。5駅目の宇都宮大学陽東キャンパスという駅でかなりの乗客が降りていった。その先ですそれまで路面にあったレールが専用軌道の高架になり、カーブしながら平石という駅にたどり着く。風景何かわり田畑に囲まれた。平石には車両基地があり、終着、始発の電車が存在する。
いったん地面に降りて再度高架になり鉄橋で鬼怒川を渡る。路面電車が鉄橋を渡るのは珍しい。そこまでで見るべきものは見た気がするので鉄橋を渡って最初の飛山城跡という駅で下車した。周りは田畑しかなかった。
駅の近くには車や人が渡れる橋はないので土手伝いに下流方向に進み、やがて隣り合う二つの橋が見えてくる。手前は年期が入っていて、車はほとんど通らない。離れている方がいまはメインの橋でたくさんのクルマが行き交っている。もちろん手前の鬼怒橋を渡る。渡り終えるとそのまま旧道みたいな路につながっていて、宇都宮市街の端に入った。折角なのでライトレール沿いを歩こうとした。農耕車優先と書かれた田畑沿いの道を進むとライトレールの車両基地があり、その向こうには平石駅があった。線路沿いに進もうとしたらまだ道の築造工事中で逆側をいったん引き返して大通りに出た。左手からライトレールの高架が伸びてきて接地・合流する。このあとは沈みかけた西日を浴びながら宇都宮駅まで道連れだ。
北側のアンダーパスを通って西口側へ。東口側もライトレール開業で再開発され新しいビルが建っているが、賑やかなのは圧倒的に西口だ。餃子通りという通りがあって端の方にかたまって何件か餃子の店があった。ひょっとすると宇都宮の餃子はこのあたりが発祥だったりするのかも知れない。
前回来たときに訪れてない気がして二荒山神社を目指して境内まで上ったが、実はちゃんと前回来ていたことに気づいた。下野国一宮にしてはこぢんまりしていて、印象に残らなかったようだ。
あっという間に夜になる。県庁前から東武宇都宮駅近くのこのあたり最大の繁華街を目指そうとするが、まずは商店街を端まで歩いてみることにした。ぐるっと回って東武の駅近くへ。駅はローカルな単線の末端で本数も多くなく利用者も決して多くはないはずだが、なぜか街の賑わいの中心はこの付近で終日歩行者天国になったオリオン通りという商店街が伸びている。ここからJRの駅に戻る。オリオン通りはなぜか途中で終わってしまい、その先は古びて落ち着いた街並みが暗がりから浮かび上がる。そして満を持してJR宇都宮駅到着。
帰りは在来線で帰ったが大宮まで80分くらいかかった。やはり新幹線は便利だ。
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