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2023-09-16 : 南酒々井駅 - 印旛日本医大駅 (13.9 km)
Shinichi Sugiyama
Shinichi Sugiyama

カルボナーラに酸味を加えるという意外な発想の勝利を丸の内で感じる。

せっかくの三連休なので初めての街に行こうと思った。千葉県印旛郡酒々井町。成田にも佐倉にも行ったことがあるがその間の酒々井はまだだった。最初は中心駅らしい成田線の酒々井駅から歩くつもりだったが、せっかくなので町内の広い範囲を歩こうと、ちょっと電車を待って総武本線の南酒々井で下車した。まわりを鬱蒼とした樹々に囲まれていてちょっとした秘境駅だ。

地図で見てるとけっこう奥まった場所で脱出は難しいと感じたが、いざ歩き始めると道は自然につながっていった。山林の合間に農地と民家があるという風景。生乾きの洗濯物みたいな臭いが立ち上る。千葉にしては起伏が多い。やがて県道のナンバリングのついた道に出るが風景は変わらない。

成田線の線路と並行な道に入り込む。行手には酒々井町の中心酒々井駅がある。住宅が並んで今日初めて街歩きという感じがした。酒々井駅前はローカルながらそれなり店舗があって開けている。駅舎を通り抜けて駅前通りを京成酒々井駅の方に向かう。酒々井のまさにメインストリートだ。だいたい500メートルくらいだろうか。駅というより倉庫みたいな京成酒々井駅を同じように通り抜ける。

向こう側は田園地帯だった。太陽はたった今沈んだばかりで名残の光の帯が青い雲の下で輝いていた。そこからは三択で、東の成田方面、西の佐倉方面、そして北の印西方面。そこから一番退屈な印西方面を選んでしまった。まだ行手に順天堂大学のビルが聳えている間は変化があったが、その先は夜に沈み、不定期に訪れる河川由来の起伏と雑木林だけが変化だった。風はなく湿度がとにかく高くて、深海の底を歩いてるみたいに息苦しかった。そのくせなぜかのどの渇きはそれほどでもなく。途中予防的に買ったルイボスティーがあまり減らなかった。

行手には北総線の印旛日本医大駅があるはずだったが、思ったよりずっと遠くて、ようやくニュータウン的な市街地に入り込む。駅にたどりついたときには下半身も含めて全身汗だくになっていた。

2023-09-16 : 南酒々井駅 - 印旛日本医大駅 (13.9 km)