忘れた帽子をとりに大戸屋まで戻ったら、息を切らせて走ったのに、乗ろうと思った快速電車を目の雨で逃してしまった。かなり無念だったが、それで失われたものがほとんどないという客観的事実がかえって不思議だった。
京王相模原線に乗り換えて京王よみうりランド駅にたどり着く。ここから南下して生田までおりて、コーヒー豆を買うというプランだ。まっすぐ南下するといきなり急な上り坂で、よみうりランドがでんと立ち塞がっているので、北口からスタートだ。城壁のような鉄道の高架を支える壁を見上げつつ進むと、三沢川にぶつかり、小高い里山のふもとを縫うように川沿いに進んでいく。ちょっと開けてきたところで川から離れ牧歌的な住宅街へ。のぼりくだりを繰り返して南下し。小田急の読売ランド前と生田のちょうど中間くらいで、踏切を渡り、生田方面へ。
戦国時代に城を作るのによさそうな場所にコーヒー店はある。生田駅からも川や坂さえぎらえてすんなりたどりつけないが、西からも道がつながらない。公園のなかの坂道をのぼりじぐざぐに進んで、ようやく自動販売機にたどり着いたが、買いたかった商品はなんと売り切れだった。粉じゃなく豆なら売っていたのでひょっとすると快速電車に間に合っていれば変えた確率もゼロじゃない。このコースを選んだ唯一の目的だったのに果たせなかった。
目的を失ったが、いったん小田急の線路に近づいて急階段をのぼり住宅街の細い道をなんとか通り抜けて生田緑地に入りこんだ。もう夜が近いが昼間は自動車も通れるメインストリートを進む。反対側の向ヶ丘遊園駅近くにたどり着いたときには夜が迫っていた。
同じ商圏といっていいくらい近い登戸駅方面へ。今日は蒸し暑いのでのどがかわく。炭酸水を買う。起伏が多い道を散々歩いた気がするが、まだ距離が少ない。橋を渡って昨日に続いてまた東京都狛江市。和泉多摩川で散歩終了。
東京駅で途中下車して遅くまで開いているコーヒー屋で豆ゲット。
1 / 0