せっかくの平日休みなので、のんびりゴージャスに過ごしたかった。だから西武新宿から特急レッドアロー号で川越までいくことにした。池袋から東武東上線にのれば追加料金なしで高速にたどり着けるのに、わざわざ遠回りして特急料金を払っていこうというのだから相当物好きだ。座席が快適で何より静かだ。スピードは出ない。最初は前に電車がつかえていて40km/hくらいでのろのろ走行で、途中から70km/h-80km/hくらいまででるようになった。100km/h越えたのは所沢をすぎたあとわずかな間だった。

本川越駅に着いたのは14時30分前だった。まずはランチ。気軽に食べられるのは武蔵野うどんかなと検索したら先頭に出てきた店は蔵の街のほうで15分以上歩く必要があった。メインの商店街を抜けた先にうどんの店はあった。それなりに由緒ある店だと思っていたが、割と新しめで、男性がワンオペで切り盛りしてる小さな店だった。ここも観光客が多くて、ぼくのすぐ後に8人家族が入ってきた。それでうどんは品切れ。危ないところだった。

菓子屋横丁の飴屋さんでニッキ飴をお土産に買って帰りたかった。これがおいしいのだ。無事買って、その先はフリープラン。観光地ではない周縁の普段着の街を進んでいく。川越市駅に近づくと下校中の高校生の大群に巻き込まれた。駅前を通り抜けるとそのままスタート地点の本川越駅。

さっきは蔵の街に向けて北上したが今度は川越駅の方に南下する。川越駅に着いてしまってはおもしろくないので東に向かう。開けたバス通りから住宅街に入りこんで、小高くなった国道16号の下のトンネルをくぐり新河岸川を渡ると畑にはさまれた田園地帯。道が狭いのに車の通りが多くて殺伐としている。最初東武東上線の隣駅新河岸の方に向かっていたが、やっぱりJR川越線の南古谷に切り替えた。なんとか駅近くのあまりにぎわってないショッピングモールにたどり着いた。

今日はもう川越線に従って荒川を渡る無理はしたくなかった。川越中心部に戻ろうかと思う。最初外縁からせめようと思ったが、さっき渡ったバイパスを逆に渡って右折し川越中心部にショートカットした。また畑の縁に出て、道の狭さと車の通り方に既視感を感じた。さっき通ってきた道を逆に通っていた。少しでも重複を短くしようと左折したが、実はそっちが通ってきた道だった。結局さっきより南側の道を通って川越中心部に戻っていた。ちょっと北上して川越駅にたどり着く。

まだ土地勘がないのでいびつなコースをたどってしまった。同じ川越一周ならもっと風情がある場所を歩きたかった。

駅の周りの商業ビルは都心と遜色ない。ちょっと見て回る。

東武電車は混んでいた。帰りも特急で優雅に帰ればよかった。