大晦日。八重洲でラーメンのつもりが焼鳥丼（代表的な焼鳥が集結したオールスター焼鳥丼だった）を食べた後、まったく何も思いつかなかった。とにかく地下鉄に乗ろうと大手町をうろうろするうち、乗り込んだのは都営三田線でさらに春日で都営大江戸線に乗り換えて、西新宿五丁目に着いたのはもう17時過ぎだった。清水橋交差点の向こうの空が真紅に染まっていて今年最後の夕焼けが見えたのはまあ収穫に違いない。

しばらく遊歩道を進んで左折して甲州街道。初台まで戻って歩道橋を渡り商店街に入るがこの先どうせ初台坂下のところで山手通りに合流するなと思い、早々と右折したが、結局初台坂下で山手通りにぶつかってしまった。もう一度戻るのも展望がないので代々木八幡のところで向こう側に渡る。富ヶ谷の商店街をそのまま通り抜けて渋谷に向かいそうになるが、割と最近そうしたばかりなので今日は代々木公園から原宿駅のほうに向かうことにした。

引き続いて表参道。そのまま表参道交差点の向こうの西麻布方面に行きたくなるが、ここでふと12月3日に開通した新しい道路のことを思い出した。新宿御苑のまわりということだけ知っているが正確にどこを通っているかは把握してなかった。表参道ヒルズの手前の裏道をずっと進んでいく。熊野神社前でキラー通りに出てその先は外苑前駅。青山通りには出ずに外苑の方に向かう。

はじめて国立競技場の敷地に足を踏み入れた。広大な公園みたいになっている。ランナーや歩行者数人とすれ違っただけで閑散としていた。陸橋で隣の東京体育館とつながっていた。こっちはちょうど男性アイドルグループのコンサートをやってるみたいで、物販のブースがコンサートが終わった後の観客を待ち構えて、今はスタッフともどもひとときの休息という感じだった。

千駄ヶ谷駅前から代々木方面に向かう。新しい道路は新宿二丁目から千駄ヶ谷までのびたと聞いたのでこのへんかとも思ったが、ちがった。明治通りまで出て、新宿方面に向かう。中央線の高架をくぐって、まず鳩森小学校西という交差点でセンターラインに地下に下りる道があらわれた。環境保護のために上下二段構造で、片側は地下にもぐるようなのだ。歩道はみあたらなかった。そのまま明治通りを200-300mくらい進んでようやく新しい道への分岐があらわれた。新宿御苑と新宿高校の間を通り抜ける静かな道だ。車の通りもそんなに多くない。新宿二丁目交差点で、地下にもぐっていた反対車線も地上に顔を出し、新規開通区間は終わる。距離は短いが、新宿らしくない閑静な一角を通り抜けられるのは散歩の幅が広がってありがたい。

目的を果たしたし、バスで帰ろうと思った。表通りに出て、新宿御苑の駅前バス停で時刻表を確認したら20分後。もう少し歩いた方がよさそうだ。バス停を見つけたのでうっかり四谷四丁目の交差点で右折してしまったが、実はお目当ての路線はこの道を通ってなかった。そのことに気づいてあわてて左折すると案外すぐに信濃町駅が見えてきた。バス停もすぐそばだった。定刻より数分遅れてバスはやってきた。品川駅高輪口行きだ。