雨模様の連休初日。意気は上がらないが、雨は予報通り途中で弱まってカサが必要だったのは自宅から駅までの間だけだった。
ランチは渋谷ストリームでサバのみりん干しに納豆をつけた。骨がなくていい。ストリームからサクラステージを経由して井の頭線に乗り継ぎしやすくなったのがありがたい。
高井戸で降りてみた。駅の環八と逆の側はまわりと隔絶されていて、神田川、浴風会の施設などがあり、季節はずれの別荘地みたいな雰囲気が漂っている。どうにか中央高速の下をくぐってそのエリアから飛び出した。今日のテーマは今年初の世田谷散歩だったが、ちらちら世田谷区の地名があらわれてきた。ちょうど区界付近を歩いているようだ。ちょっと方向感覚をくすぐられつつ見覚えのあるようなないような農地まじりの住宅街を抜けると甲州街道にぶつかった。その先には当然のように旧甲州街道と京王線があり、行き止まりに翻弄されつつ、芦花公園駅前の踏切でちょっと足止め。高架化工事が少しずつ進んでいてこの踏切も撤去されるはずだ。
千歳通りというその通りは千歳船橋につながるということだったが、こちらは環八の西で千歳船橋は東なので、途中で左に折れて環八を横切るのだ。実は直進した先は祖師ヶ谷大蔵なのだった。どちらかといえばそのほうが長い商店街を通り抜けられて楽しそうだ。が、その前にいま感じている軽い尿意を解消しておいた方がいい気がした。右手の路地奥の小さな公園にトイレがあることがわかったのでそちらに進む。予防的なつもりだったが公園に近づくにつれてどんどん切迫してきて、いっておいてよかった。
路地からまたさきほどの通りに惑って進むと商店と人通りが増えてくる。祖師ヶ谷大蔵駅を通り過ぎた南側も北側より密度が減るがまだまだ商店街が続いていた。それは商店街のアーチにとりつけられた飛行中で手足を伸ばしたウルトラマンのモニュメントとともに終わる。
世田谷通りを初めとしてたくさんの通りが交わる交差点を渡りフェンスで囲まれ工事中の荒れた区画の先には小さな公園。野川沿いの小道をちょっとだけ歩くがこの後も野川は見え隠れしながらついてくる。工場が並ぶ殺風景な道がやがて多摩堤通りに合流する。ニコタマにつながる道だ。
玉電砧線の廃線跡の遊歩道を経由する。ちょうどいい感じにMUJIの入ってる商業施設の前にたどり着いた。ティッシュが切れていたのだ。
二子玉川駅はすぐそこだがもう少し歩くことにした。足が攣りそうな急坂を上って高台の道。案外すぐに246に合流する。環八を渡って用賀駅に通じるものが側道に入り、めちゃくちゃ近いと思うが、実はそこから先が長い。駅前のビルはもともとサンマイクロシステムズが入っていて買収とともにOracleになったが今はGMOの名前が冠されているのだった。時は巡る。
結局雨が完全に上がることはなく、モチベーションも高まらないまま散歩は終わり、結果として写真もほとんど撮れなかった。ただApple Watchの操作を間違えて経路記録に失敗していたのが、散歩の単調さのおかげで経路をほぼほぼ記憶できていたのが不幸中の幸いだった。
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