いきなり気温が下がった。猛暑の期間が長すぎて寒いという感覚を忘れていた。どれくらい着込めばよいかわからない。
東京駅の駅中でうどんを食べてはるか西の武蔵境、そしてちょっと意外性を混ぜ込んで西武多摩川線で一駅目の新小金井まで行ってみた。
ローカルな駅前。商店街入口のアーチがあったがはじまりもしないうちに終わってしまった。ちょっと東に寄りつつ概ね北に進んでいるつもりだった。農工大のキャンパスや農工大通りという商店街が見えて、武蔵境駅に近づいたと勘違いをした。正しくは90度反時計回りの西方向に進んでいたのだが、そのことに気づいたのは散歩が終わってからだった。そのせいかあたりの風景は新鮮で、白伝坊の坂という京都あたりにありそうな坂を下り、小金井神社の鎮守の森
武蔵小金井駅に続く小金井街道の坂が突然あらわれてあれっと思うがとりあえず現実を受け入れた。街道を北上すると駅前。ちょっと東にそれてから高架下をくぐり北上を続けるとやがて小金井公園に入り込む。東西には広いが南北はそれほどでもなく園内をあっさり通り抜けた。その向こうには多摩自転車道。向こう側に抜けようと思ったら袋小路にはばまれて逆戻り。東にそれての再チャレンジでようやく抜けられた。障壁になっていた小さな川を渡り静かな住宅街。もともと曇り空で薄暗い一日だったがあっという間に夜の闇が落ちてくる。風がないので歩いていると寒さはそれほど感じないが、うっすらとした肌寒さで気持ちは上がらない。写真もほとんど撮れなかった。
歩道が分離されてなくてそこそこ交通量が多い旧道めいた道。青梅街道、新青梅街道という動脈をかすめていく。あたりに集合住宅の建物が増えてひばりが丘のエリアにて入り込んだことがわかる。ひばりが丘は広大でそこそこ賑やかな街並がいつまでも期待を煽るが、駅の周りの商圏にはなかなか近づかないし、どちらの方向かも判然としない。
ちょっと迂回しつつようやく駅前にたどり着いて踏切を渡った。気持ち延長しようと思った。そんなに活気のない商店街の終わりまで進んで住宅街に入り込んだらいつのまにか都県境を越えて埼玉県新座市へ。新座駅は遠いので隣の保谷を目指すことにした。地図を確認しながら地下道で西武池袋線の反対側に出て、そのまま線路とつかず離れずで保谷駅到着。保谷という地名は西東京市だが保谷駅はほぼ練馬区にあり、直前で境界を越えた。突然尿意が高まって駅前のトイレに駆け込んだ。
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