連休最終日。いろいろ気にかかることはあるが、今日はがっつり歩くことを最優先にする。アキヨドで文化干しランチのあと日比谷線と東武伊勢崎線でせんげん台まで移動して散歩開始。
最初は西のさいたま市方向に進んで町の息吹を感じながら歩くプランだったが、新奇性を優先して東口側におりた。急行停車駅と思えないがらんとした駅前だ。左手の川が市境で越谷市から春日部市に入り、今日は春日部散歩かと思ったすぐ後に路地に分けいったらいつのまにか越谷に戻っていた。
その路地はやがて県道と言ってもあまり車は通ってなくてのどかで適度にカーブするその道を思ったより長く進み続けた。あたりは一面の畑になり、野焼きのにおいに包まれた。あたりは少しずつ寂しくなっていって行手に川の気配を感じた。地図で調べたら橋を渡るにはこの先で左折する必要があった。古利根川。県境を跨ぎそうで跨がず松伏町に入る。大きなショッピングセンターの前を通り過ぎて尿意が高まってきたので周囲を検索すると右手に公園があったのでそちらに向かう。
松伏中央公園という大きな公園だった。トイレだけ入っていったん外に出たがその後でまた入り込む。大きな池があって巨大な獣みたいに夜の闇の中にうずくまっていた。公園を出ると畑の中の一本道。まばらな街灯の列が誘導灯みたいに導いてくれる。
導かれたのはいくかの道が集まる橋のたもとだったが、その先でぼくが入り込んだのは水路に沿ったさらに寂しい道だった。主観的に長い時間と距離の果てに大通りに合流するが、どちらの側にも歩道がなくてこわい。その区画を走り抜けると幸い歩道があらわれた。その道は江戸川を渡る橋につながるはずだったが、それまでが長かった。玉葉橋というその橋に入ってからも眼下は延々と陸地が続いた。ようやくあらわれた川を渡り切ると千葉県に入る。
そこからも長い。ワイルドな区画を抜け、ちらほらとロードサイド店舗があらわれる。やまやを見つけた。散歩の終わり近くに通りかかったのも他生の縁。久々に赤のスパークリングワインを買った。
駅前通りに入り込んで東武野田線梅郷駅に到着。生暖かい、夏みたいな日だった。
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