同じ酢重でも丸の内では食べられないジャージャー麺を渋谷で味わう。メルカリの発送をして小銭を得るというより新しいものを買うためのスペースを確保する。
あえて中途半端に京王線の桜上水からスタートする。瘴気といっていいような息苦い空気がようやく退いて心地よさを感じた。湿度はそれなりにあってこれまでなら蒸すと表現するかもしれないが、今年の夏は特別だった。なんとなく見覚えが薄い道を選ぷ。いったんは赤堤通りまで南下してしまうが、ビリヤード台の縁に反射するみたいに北へ。日大キャンパス近くからもともと思い描いていた下高井戸駅に続く商店街に入り込めた。BGMにアップテンポのギターが流れてきて気持ちが高揚する。ひさしぶりの経験だ。曲名もスペイン語で “Alegria de Viver”で日本語にすると生きる喜びだった。
駅の近く、踏切の向こうから神輿とその周りの雑踏が近づいてきてる。古い市場の中に避難する。折しも雨が落ちてきたが大過なく突きあたりで今日の散歩を決定づける大きな選択を迫られる。南の小田急方面か北の甲州街道を渡って杉並区に入るか。後者を選ぶ。
一度意図せず永福町の商店街に入ってしまったことをのぞいては、神田川に沿って歩くことになる。そのことを忘れて何度も何度も川沿いに戻ってきてしまう。結局環七を渡った先で最終的に決別して夕闇に溶ける街中へ。道が何度か曲がるうちに自分の進んでる方向がわからなくなる。それでもちゃんと都心方面に進んでいた。また秋祭りをやっていてたくさんの露店が出てごった返していた。
清水橋の交差点で山手通りを渡り新宿中央公園に入り込んだ。園内を通り抜けて都庁前から西新宿の繁華街へ。いきなり疲れてきて人気のまばらな方に進んで代々木まで。この時間の上り中央緩行線は快速よりずっと混んでいた。
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